天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
で。

「な、何だお前…何か用か?」

どうやら1年生らしいこの女子生徒。

無表情のまま、龍太郎の傍らに立っている。

彼女は。

「麻雪 天音…」

小さく呟く。

「あ?ああ、お前の名前な…」

「……」

無言のまま頷く天音。

何かあんまり喋らないとこは小夜の奴に似てるな…とか思ったり思わなかったり。

彼女はそんな龍太郎の目の前でスカートのポケットから。

「ん」

クシャクシャになった手紙を出した。

「招待状…」

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