天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
廊下の突き当たり、一際薄暗い場所にその部屋はあった。
天音がドアノブに手をかけて開く。
「っっっっっ…!」
その扉の向こうは、最早龍太郎にとっては異空間でしかなかった。
ところ狭しと並べられた日本人形、アンティークドール、糸の絡み付いてしまったマリオネット、片腕のない愛玩人形、薬局の店頭で微笑んでいたのであろう古びて薄汚れたマスコット人形、どこの片田舎から連れて来られたのか雨風に着衣の乱れた案山子、壁には五寸釘で貫かれた藁人形まで…。
足の踏み場もないくらいに陳列された、多種多様な人形達。
天音がドアノブに手をかけて開く。
「っっっっっ…!」
その扉の向こうは、最早龍太郎にとっては異空間でしかなかった。
ところ狭しと並べられた日本人形、アンティークドール、糸の絡み付いてしまったマリオネット、片腕のない愛玩人形、薬局の店頭で微笑んでいたのであろう古びて薄汚れたマスコット人形、どこの片田舎から連れて来られたのか雨風に着衣の乱れた案山子、壁には五寸釘で貫かれた藁人形まで…。
足の踏み場もないくらいに陳列された、多種多様な人形達。