天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
視線に気付くワンコ君。

が、敢えて黙っていると。

「おめぇだろ?こないだの対抗戦で教師陣に勝った1年ってのは」

カルメが言う。

が、例によって金髪ピクピク。

表情はクールでいるが、その金髪がセンサーのようにワンコ君の写真集へと向く…。

「ま、まぁおめぇもなかなか強ぇみてぇだけど、俺には勝てねぇかな…足技の凄さは認めるが、俺の蹴りの方が威力ありそうだしよぉ…」

さりげなく挑発しているつもりだろうが、金髪はそうは言っていない。

通訳するなら。

『うわあ!いいなぁワンコ君!そんなわんこ写真集持ってんだ!仲良くなって、俺にも見せてもらいたいなぁ!』みたいな。

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