天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
しばらく本音と建前に葛藤するカルメ。

1分近くは苦悩していただろうか。

「…………いらねぇなら持って帰るけど…」

ワンコ君が写真集を引こうとすると。

「っ違ぇよっ!貸せよ!」

カルメは引っ手繰るようにして写真集を奪い取った。

「ま、まぁ貸してやるっつってんのに借りてやらなかったら、お前の面子も潰れちまうし?それじゃあ可哀相だから借りてやんよ。感謝しろや?」

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