天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
「下らん」

下駄の音を立て、踵を返す翡翠。

「何故俺がスペシャルバカ如きの仕上がりを気にせねばならん?まるで奴を恐れているようではないか。話のついでに訊いたに過ぎん…余計な勘繰りは止すんだな、神凪」

「おぉ、怖い怖い…」

クスクス笑う芽々。

「めめ先輩、何の話ですかぁ?」

イマイチ理解できていないかおるが見上げる。

「ん?」

芽々は彼女の栗色の緩い三つ編みの頭を軽く撫でた。

「男の人は意地やらプライドやらで大変ねって話よ」

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