天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
四時間目が終わり、昼休み。

「お、来た来た」

武道場。

既に空手着に着替えた龍太郎が待っていた。

同じく空手着に着替えた拓斗。

その表情に迷いはなくなったように見える。

「さっきの小休憩の時の組手だけどよ」

龍太郎がニッと笑う。

「なかなかよかったぜ。攻撃には反応できてなかったけど、目を逸らさずに突きや蹴りをちゃんと見てたからな…始めて二ヶ月で、なかなか出来る事じゃねぇ」

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