絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅲ

そこにいると信じて つかんでいたのに
夢のように泡になって 溶けて消える
想いは溢れ 止まらず 流れ落ちていく
 僕の思うように 愛してほしい けど 
 君の思うようにしか 愛せないのなら それでいい

 もっと強引に もっと握ればよかった 
柔らかな手は いつもそこにあったのに
 想いが溢れ 止まらず 流れ落ちていく
 僕の思うように 愛してほしい けど
 君の思うようにしか 愛せないのなら それでいい

 維持をはって 一人になったのに
 後悔することから 逃れられなくて
 それでも君は ずっと同じ 優しさで
 辛くはないと 言い聞かせ また手に触れる

 君が僕を 愛せないのなら
 君なりの愛で 包んでくれるのなら それでいい
 君が僕を 愛さなくても
 君がそこに いつもいるのなら それだけでいい 
                          』
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