【完】校内1のイケメンに恋をした!!


「うわ、久しぶりに会ったのに冷たくない?」

「…突然こんなことするなんて、冷たくもなります」

「あはは、ごめん」


体を解放した大雅さんは、私の真ん前に座って笑った。




「龍輝に聞いたけど、二人付き合うことになったんだって?」

「あ…はい。多分、そうだと思います…」

「え、多分とか言うとアイツ泣くよ?」

「あはは…」


…でも実際、よくわかんないんだよなぁ…。

全然会ってないし、連絡も取り合ってないし…。
これって本当に、龍輝さんと付き合ってるのかな?




「真由ちゃん、龍輝になんか言われたの?」

「あ、いえ…言われたと言うか、逆に何も言われないと言うか…」


と、そう言ったら、大雅さんは「なるほど」と笑ってアクセサリーをいじりながら言葉を続けた。


「アイツ、自分からはあんまり連絡とかしない奴だからね。
連絡が来れば返す。何か用事があれば連絡するし会いに行く。そんな感じ」

「……でも、前の彼女さんとはもっといっぱい会ってたんですよね?
一緒に勉強したり、サボったりしてたって聞きましたけど…」


「それは先輩が誘ってたんだよ。
龍輝が自分から誘うのは少ないよ」


…そう、なんだ。 なんか意外。

龍輝さんって積極的な人なのかと思ってたけど…、実際は違うみたい。

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