【完】校内1のイケメンに恋をした!!
わ…。
やっぱり四聖獣が揃うと、凄いオーラ…。
周りの人みんなが見とれてる。
「あれ? なんで真由がここに?」
……それはこっちのセリフです、龍輝さん。
「ねぇ龍輝、もう少し真由ちゃんのこと考えてあげた方がいいよー?」
「ん?」
…大雅さんの呆れた声とため息が聞こえたけれど、龍輝さんは首を傾げてから私を見た。
「何、どういうこと?」
…本当に何もわかってないみたい。
だから、「なんでもないです」と微笑んで見せ、大雅さんの袖を掴む。
「あの…、やっぱり向こうに座りませんか?」
……自分でもどうしてそんなことをしたのかわからない。
でも、龍輝さんとは別の場所に座りたかった。
だから大雅さんを促して、少し離れた席へと移動した。
「…真由」
…どこか冷たい龍輝さんの声が後ろから聞こえたけれど、振り返ることなく歩き続ける。