【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「………」
息を切らした龍輝さんが、私の腕を掴む。
呼吸を整えながらも真っ直ぐに私を見て、真っ直ぐに言葉を放つ。
「…ごめん。マジで、悪かった」
呼吸が落ち着いた頃、腕を掴む力も弱まる。
「…あの、さ。 これから俺ん家来ない?」
「え…?」
「あぁ別になんかしようとかそんなんじゃないから。
お前と二人で話したい。 だから、一緒に来て欲しい」
…真っ直ぐだけど、ちょっと困ったような瞳。
龍輝さんをこれ以上困らせたくない。
そう思ったから、思わず「行きます」と言ってしまった…。
……。
こうして私は、龍輝さんの住む家へ初めて入ることとなった。