【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「……マジかよ…。
つか、俺も優ちゃんのことすげー好き…。
うっわ…ありえねぇ…マジで? マジで俺なんかでいいの?
大雅や朔也じゃなくて、俺?」
「健吾さんがいいです、はい」
にっこり笑う優ちゃん。
それを聞いた健吾さんは、言葉にならない喜びの声と共にガッツポーズを何度も繰り出した。
しかもその目には、うっすらと涙が溜まっている。
「うっわ健ちゃん泣いてる? キモッ」
「う、うるせーなっ…俺は今、感激してるんだ!」
「あはは、女子からの初めての告白だから?」
「好きな女と一緒になれることが嬉しいんだっつーの!」
顔をゴシゴシこすった健吾さんは、優ちゃんを見てまた目をウルウル。
「あー…えっと、な…、俺、あんまり気の利いたことは言えない人間だけど…でも、よろしくな?」
「はいっ」
二人の手と手が触れ合い、それぞれが幸せそうに笑う。
こうして優ちゃんと健吾さんは正式に付き合うことになった。
私も龍輝さんも朔也さんも、それぞれ笑顔でお祝いの言葉を送った。けれど。
「いいねぇ、兄妹ともに恋人とラブラブかぁ」
…大雅さんのそんな言葉に、部屋の空気ががらりと変わる。