【完】校内1のイケメンに恋をした!!


……。


その後、私たちはまた何気無い話で笑い合った。

お昼には龍輝さんの手料理を食べ、その後はまたみんなで話をして笑う。


そうやって笑いながら過ごし、4時近くになった時に朔也さんが言った。




「俺はそろそろ帰るけど、大雅はどうする?」

「あー、俺も帰ろうかなぁ。
健ちゃんと優ちゃんは?」


と、目を向けられた二人も「帰ろっかー」と準備を始める。


「あ、じゃあ私も」

「いやいや、龍輝と二人きりになれるんだから真由ちゃんはもう少し居なよー」

「え?あっ…でも…」


「いいからいいから。
んじゃ龍輝、真由ちゃんのことよろしくね」


…ニッコニコの大雅さんは、「あとで報告よろしく!」と、みんなを引き連れて出ていった。




……。




さっきまであんなに賑やかだったのに、二人きりになった途端に静寂が部屋を包み込む。

…どうしよう。 なんか、今更ながらにすっごい緊張してきた…。


「………」

「………」


向かい側に座る龍輝さんは何も言わず私を見てる。

だから私も龍輝さんを見つめているけれど…、沈黙が、辛い…。

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