【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「えっと…静か、ですね…」
「だな」
「……一人で住んでて、寂しくないですか?」
そう言った私に、龍輝さんは優しく笑う。
「大雅と居ることが多いから、寂しくはないな。
それに、朔也や健吾も居るし」
「そっか…みなさん、本当に仲がいいんですね」
「まぁ、喧嘩もしょっちゅうするけどな」
…でも、喧嘩するほど仲がいいって言うもんね。
なんだか羨ましい。
「アイツら…あぁ大雅と健吾な?
アイツらさ、俺が一人暮らししてんのを聞いても全然驚きもしなくて。
最初の一言が“羨ましいー”だったなぁ。
事情聞かれたら話すつもりだったけど、そんなの関係無く俺に接してくれて。
口には出さないだけで、気にはしてたのかもしれねーけど。
でもさ、俺を見る目ってのが全然変わんないのは事実で。
だからあん時は、マジで嬉しかった。
あまりにも変化が無かったから、言うのを忘れてたのも事実だけどな」
あー…。なんか龍輝さんらしいかも。
私の名前も、知らないまま普通に喋ってて、あとから「お前真由って名前なんだ」って言ってたし。
うん、龍輝さんらしい。
「龍輝さんって、ちょっと抜けてるとこありますよね」
「そうか? 俺から見りゃあ、お前の方が“大丈夫か?”って心配になるけどな」
「え、私?」
「そーそー。 お前ボーッとしてること多いし。
それにほら、急に変なこと言い出すじゃん」
え?
変なこと、って…私、何か変なこと言ったっけ??