【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「あ、あのっ…い、一緒に居たいですけどっ…」
「けど?」
「こ、心の準備って言うかっ…体の準備とか、全然っ…!」
…って、何言ってんの私っ!?
うわっ…全然言葉がまとまんないっ…!!
「あ、あのっ…ほんと、凄く一緒に居たいんですけどっ…でもまだ、そういうのはっ…」
うぅ…なんか、喋れば喋っただけ変な感じに…。
これじゃまるで、“龍輝さんとのコト”を期待してるみたい…。
「ご、ごめんなさいっ…!! 今日は私、帰りますっ!!」
バッと後ろを向き、何度も何度も深呼吸。
どうしよう…龍輝さん、私のこと「変な奴」って思っちゃったかな…?
…変な奴、って思っちゃうよね…。
自分でも何言ってるのかわかんなくなってたし…。
「あの…ほんと、すみませ――」
「謝んなって」
「――え…?」
ふわり、龍輝さんが私を抱き締める。
「別に、今日で終わりってわけじゃねぇから。
ゆっくりでいいよ。 つーか俺も、ゆっくりじゃねぇと緊張しっぱなしで多分無理」
耳元で聞こえる声に、ふっと笑うのが混じる。
「な、キスしていい?」
へっ…!?
き、キス…!?