【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「なんかさぁ、高ぶった気持ち抑えらんねーんだもん。
昨日も寸止めだったし、このまま帰すのはやだ」
「そ、そんな子供みたいなことっ…」
「真由はさぁ、俺とキスすんの嫌?」
「…っ……」
体がクルッと回されて、目に映るのは龍輝さんの顔だけ…。
真剣なその顔に、鼓動が一気に速くなっていく。
「俺、けっこーマジなんだけど」
ドクン ドクン ドクン....
「キスしていい?」
ドクン ドクン ドクン....
龍輝さんの顔が、ゆっくりと近づいてくる。
「っ…ちょ、ちょっと…ま、待ってくださいっ…!」
「やだ」
「だ、ダメっ…わたし、まだ全然っ…、心の準備出来てないっ…」
「もしかして、キスも初めて?」
「や、それはっ…キスくらいは、ありますけどっ…」
「…ふぅん。前の男はよくて俺はダメなんだ?」
「…っ……」
そんな風に言うなんて、ズルいっ…!
でも、違うの…。
元カレとか関係無く、龍輝さんとの初めてのキスだから…。
だから緊張して、怖くて、不安なんだ…。
「あ、あのっ…私っ…――!!」
「……あー…なんか冷めた」
「――…えっ?」