【完】校内1のイケメンに恋をした!!
想いの先に
――……。
……。
…月曜日。
朝からため息をつき、空を仰ぐ。
…結局あの後、龍輝さんとメールも電話も、会ったりもしないまま休日は終わった。
きっと私が連絡すれば龍輝さんは返してくれたと思う。
…でも、連絡出来なかった。
……今日、どんな顔で会えばいいんだろう?
それすらもわからないまま、トボトボと学校へ向かう。
……。
学校に着いてすぐ、女の子たちがキャーキャー言ってるのが聞こえてきた。
その中心に居るのはもちろん…、龍輝さん。
可愛い子に囲まれてる龍輝さんは、なんだか凄く楽しそう。
…私のことなんて全然気付かないで、そのまま女の子たちとどこかへ行ってしまった。
「……はぁ…」
…でもまぁ、気付かれないなら気付かれないでよかったかな?
あの中に入っていく度胸は無いし、龍輝さんに声をかけられたとしても、周りの目が気になるし…。
…だから、うん。これでよかったんだ。
と、そう思うことにしよう。
「…龍輝となんかあった?」
「わっ!? 朔也さん!?」
い、いつの間に隣に…!?