【完】校内1のイケメンに恋をした!!
朔也さんの顔が、ハッとする。
それと同時に距離が開き、朔也さんは私の後方をジッと見つめた。
…振り返らなくてもわかる。
そこに居るのは…、大雅さん…。
「おはよう、真由ちゃん」
…その声はいつもと変わらなくて、その顔もいつもと同じ。
大雅さんは、なんでもないような顔でそこに居る。
「真由ちゃん。 アイツもうすぐ来ると思うから、二人で話しな?」
「…え? あ…はい…」
「つーことで朔ちゃん。俺と来て」
ふ、と優しい瞳(め)で私を見る大雅さん。
その後に朔也さんを目で促し、歩き出す。
「………」
近くに居た朔也さんは何も言わず、私を見ることも無くその場を後にした。
「………」
…朔也さんは、
私にキスしようとした…?
…それって…、
朔也さんは、私を…?