【完】校内1のイケメンに恋をした!!
私たちは今、裏方で作業中。
盛り上がるビンゴ大会の声に、私たちの存在は完全にかき消されてる。
「もしかして、龍輝さんと何かあった?」
「えっ…!?」
「最近ずっと喋ってないじゃん、見てればわかるよ」
……気付いてたんだ。
ううん、あんなにあからさまに避けたら、やっぱり気付くよね…。
「龍輝さんに“学校では近づくな”とか言われた?」
「そ、そんなことないよ!
…龍輝さんは、“色々話そう”って言ってくれてる」
「じゃあどうして?」
「え、っと…」
…どうしよう。
3年生に言われたこと、優ちゃんに話そうかな…?
でもそんなこと話したら迷惑だよね。
これは私の問題だし、それにきっと…、
…きっと優ちゃんには、私の気持ちなんてわからない。
…優ちゃんは完璧な子で、私の憧れだもん…。
わかるはず、ないよ…。
「…ごめんね。 なんでもないの」
だから、そう応えるしか出来なかった。
優ちゃんには言えない。
私の気持ちなんて、優ちゃんに話していいはずがない…。