【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「…私、この前朔也さんと二人で話したの。
その時にね、多分、キスされそうになった」
「…うん」
「…でもそこに大雅さんが来て、私たちは、何もしないまま別れて…。
…その後から朔也さんも大雅さんも、みんなと行動しなくなった。
…それで、“四聖獣が壊れたのはあんたのせいだ”って3年生の先輩に言われて…」
「…3年生?」
「うん。 四聖獣のことを本物の神様みたいに思ってる人たちの、リーダーの人…」
「あぁ…、あの田舎のキャバクラ勤めみたいな人」
田舎のキャバクラ…まぁ、そう見えなくもないかも…。
「えっと…、その人にね、色々言われちゃって。
だから私、龍輝さんに近づかない方がいいのかなって思ったの。
私が居ると四聖獣はバラバラになっちゃうし…、それに私、龍輝さんとは釣り合わない人間だから…」
…さっきよりもキャーキャーと騒がしくなった表の声を聞きながら、壁に寄りかかる。
「…優ちゃんには、わかんないよね…」
…私と優ちゃんは違う。
私に無いものをいっぱい持ってる優ちゃんには、私の気持ちなんて…――、
「……ばっかみたい」
――…え…?