【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「龍輝さんが誰と居ようが関係無いじゃん。
四聖獣がどうなっていこうが、あの女には関係無いじゃん」
「え…あの、優ちゃん…?」
「人間、生きてれば変化してくのは当然のことでしょ?
そんなね、過去にすがり付いてる馬鹿な女の言いなりになってどうすんの?」
「あ…えっと…、ごめん…」
「……確かにさ、壊しちゃったのは真由ちゃんかもしれないけど。
でも、壊れたものをまた作ることは出来るんじゃないかな?」
あ…。
“…壊れたら、また二人で作っていこう。”
…龍輝さん…。
「…元通りにはならないかもしれないけど、でもきっと、変えていくことは出来るよ」
「……うん」
変えていくことは、出来る…。
…私、あの日から朔也さんとも大雅さんとも、ちゃんと向き合ってない。
龍輝さんにだって、自分の気持ち何も言ってない。
…私は、これ以上壊れてしまうのをずっと恐れてた。
変わってしまうのが怖くて、ずっと立ち止まってた。
でも…、
“止まったまんま一生を生きてくなんて、そんなの俺は嫌だ。”
…私も、このままなんて嫌だ。