【完】校内1のイケメンに恋をした!!
……そうだよ。
このままだなんて、そんなのダメだ。
「…私、みんなと話す。
このまま立ち止まってるなんて、そんなの嫌だもん」
「うんっ! その方がいいよ!」
「優ちゃんありがと。
なんか、色々話したらスッキリした」
「でしょ? やっぱり一人で抱えたままなんてキツいし辛いもん。
だから、これからもちゃんと私に話してね?」
「うん!」
ふふっ、と笑い合う私たち。
その時、
表の声がまた一段と激しくなった。
「あ、ビンゴ出たみたいだね」
「だねー」
優ちゃんと話し込んですっかり忘れてたけど、表に出す景品の準備しなきゃいけなかったんだ。
みんなと話すのは、自分の役割が終わったあと。
と、そう思っていたけれど。
「景品は要らねぇよ。
その代わり、アイツを貰っていく」
(えっ!?)
聞き覚えのある声が、表と裏の仕切り部分から聞こえた。