【完】校内1のイケメンに恋をした!!
「ここ最近のお前、ずっと俺を避けてただろ?
だから、どうしたもんかな、と朔也に相談したんだよ。
そしたらコイツ、“俺のせいかも…”ってクソ真面目な顔で言うから。
それで全部聞いたってわけ。大雅も交えてな」
「あ…そう、だったんですか…。
あ、あのっ…でも龍輝さんと離れてたのは、朔也さんのせいじゃないですよっ…!!」
「あれ、違うんだ?じゃあなんで?」
「あ…それ、は…」
…ほんの少しだけ、躊躇う。
色々話そうと思ってはいたけれど、やっぱりみんなを前にすると尻込みしてしまう…。
どうしよう…言葉を出すのが、怖い…。
「ねぇ龍輝、それは後々ゆっくり聞くとして、まずはこっちを済ませない?」
「ん? あー…そうだな、わかった」
大雅さんが促し、龍輝さんが座る。
「そこに座って」と私も言われたから、3人の向かい側に腰を下ろした。
「朔也」
今度は龍輝さんが促し、朔也さんが頷く。
…朔也さんは私を真っ直ぐに見つめて、そして小さく言葉を放つ。
「…あの日は、ごめん。
真由と二人になって、どうしても気持ちが抑えられなかったんだ」
「…え…?」
「…真由は龍輝のことを想ってる。 それは知ってるし、龍輝が真由を想ってるのも知ってる。
…だけど俺も、一緒に過ごして真由の笑顔を見てるうちに…、好きになってた」
ドキッ....
龍輝さんと大雅さんが居るのに、朔也さんは言葉をやめない。