【完】校内1のイケメンに恋をした!!
友達と楽しそうに喋るあの人が、「誰か」に気付いて満面の笑みを浮かべた。
その「誰か」って言うのはもちろん、彼女が崇拝してる「四聖獣」――龍輝さんに決まってる。
…どうやらみんなは、さっきよりも舞台に近い場所に居るらしい。
周りの人に追いやられたのか、自分たちの意思で移動したのかはわからないけれど。
でも確かに「四聖獣」はそこに居る。
……だけど、人がいっぱいで近づけない。
こんなに人がいっぱい居る中で、みんな大丈夫かな…?
龍輝さん、あの人に気付いたかな?
…これから先、どうするんだろう?
どうなっていくんだろう…?
…不安を感じながらも、どうすることも出来ずその場に留まる。
舞台上では告白タイムが始まり、次々にマイクを通して想いが伝えられていく。
人々の笑い声や拍手が幾度となく繰り返される中で、
あの人の順番が来た。