【完】校内1のイケメンに恋をした!!
…だけどその言葉は、近くに居た彼女にも聞こえてしまったらしい。
「なんでこんな奴を!?
なんでこんなブッサイクな女を選ぶのよ!?」
キーン
と、マイクが嫌な音と共にその声を拾い、会場内に響き渡った。
途端にまた静まる観客。
…龍輝さんとササオカさんの視線が、ぶつかる。
「…あんたの目にコイツがどう映ってるかは知らねーけどさ、
俺はコイツのことが好きだから、だから一緒に生きてく道を選んだんだ」
「…っ……」
「俺の道は俺が決める。 あんたが決めることじゃねぇだろ?
…だったらもう引け。
あんたが何言ったって俺は引かないし、コイツも引かない」
龍輝さんの言葉に彼女がたじろぐ。
それでも何か言葉を出そうとした彼女に――…ううん、その場に居る全員に龍輝さんは言う。
「誰に何を言われても俺はコイツを愛し続ける。
コイツは一生俺の女だ、文句あっかよ?」