【完】校内1のイケメンに恋をした!!
…私、龍輝さんの前だと「自分」を出せるようになってきた。
…不思議だね、前はあんなにビクビクしながら声をかけてたのに。
だけど今はほら、自分から龍輝さんの体に抱きつくことが出来る。
周りにはいっぱい人が居て、色んな人に見られてるのに。
だけど止めらんないんだ。
好きって気持ちが、溢れて止まんない。
「お前、こんなとこでそういうことする?」
「だって、なんか嬉しくて」
「嬉しい? 何が?」
「龍輝さんのそばに居られることが、です」
これから先も、私と龍輝さんはずっとずっと一緒に居る。
それが嬉しくて、幸せなんだ。
「…お前なぁ、そういうことは二人の時に言えよ」
「あはは、ごめんなさい」
「…でもまぁ、俺も嬉しいけどな」
ふっと笑うのと同時に、龍輝さんの唇が頬っぺたに触れる。
「やっぱ、お前のことすげー好きだわ」
耳元でささやかれた言葉に、微笑みを浮かべて龍輝さんを見つめる。
そして、龍輝さんのささやき声よりももっともっと小さな声で言う。
「私も、大好きです」
end