【完】校内1のイケメンに恋をした!!


…で、でも…隣に並んじゃっていいのかな…。

私が龍輝さんの隣に並んだら、周りの人は絶対変な顔するよね。

それって、龍輝さんは嫌がったりしないかな…?




「どした?」

「え!? あっ…いえっ…」


「早く来ないと置いてくぞ?」

「…すぐ行きます!」


……うん。 やっぱり私は龍輝さんの後ろを歩く方がいい。

だってほら、龍輝さんのことをみんなが見てる。
みんなが注目してる人の隣に私が居るなんて、そんなの駄目。


私と龍輝さんは、このくらいの距離で居る方がいいんだ。




「真由」


え?

あっ…。


「来いよ。 離れんな」

「…っ……」




…手を掴まれ、隣に引き寄せられる。

すぐ近くに居る龍輝さんはなんでもない顔で歩き続けているけれど、
私の心臓は動きを速める一方で、顔もカーッと熱くなる。


すぐ隣に龍輝さんが居る。
私の手を握って歩いてる。


…私、もう死んでもいいかもしれない…。

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