the second 〜永遠の恋人〜

『弓暢先生？』

『そうそう、その弓暢先生がタクシーで一緒に帰ってきてくれて部屋まで担いでくれたのよ、申し訳ないわぁ』

『そうですか…あ、いえ本当に用件は無いんです。もう少し寝かせてあげて下さい。きっと疲れているんだと思います』

そう言って電話を切る。

やはり弓暢は樹と一緒に帰っている。未音は次に紗英のメモリーを呼び出した。

『…もしもし紗英？おはよう、未音だけどさあ』

『未音？えらく早起きね、どしたの？』

『あのさあ、私って昨日酔ってた？』

恐る恐る聞いてみる。

『酔ってたって覚えてないの？どうだったかなあ…樹君はかなりキテたけどね！実は私もあんまり覚えてないんだ』

『紗英もそんなに飲んだの？他のメンバーは？』