the second 〜永遠の恋人〜
(やっぱり樹にはもったいないかも)

『何話してたの?』

『いや、紗英ちゃんは綺麗だなあって二人で改めて話し合ってたんだよ』

『もう、冗談ばっかり』

拳を振り上げる仕草をしながらも嬉しそうだ。

『ねえ康太君、未音は?』

『講義にでも出てんじゃない?あいつは真面目だから』

『ふーん、まあ真面目じゃなくても講義に出るのは当たり前だよ』

『そういう紗英ちゃんだってサボってるじゃん』

『私はいいの、だって授業って退屈なんだもん!』

そう言って紗英は二人の間に寝転がった。

『何だか3人で川の字だ。家族みたい』

樹が呟く。
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