the second 〜永遠の恋人〜

今日だって突然呼び出された。

尚人は紗耶香の携帯すら教えてもらってないのだ。

非通知で紗耶香から連絡が入り何時ものように

『ねえ、会いたいな…おいでよ、待ってるからさ』

と屈託の無い優しい声で尚人の心をくすぐる。

慌てて駆け付けるとベッドに潜り込み、目から上だけを出して嬉しそうに笑う紗耶香の姿があった。

こういう時の紗耶香は少女のように愛らしい。

唾を飲み込んで近づく。

震える手でシーツを取ると目も眩むような全裸で尚人に抱き着いてくるのだ。

夢中で唇を合わせ服を脱ぐのももどかしくベッドに倒れ込む。

尚人にとって初めての女性だったので夢中で愛してはみるものの彼女を満足させているとは思えなかった。

紗耶香と体を重ねるのも今日で何度目だろう…その都度尚人は必死で紗耶香を抱きしめた。