the second 〜永遠の恋人〜
しばらく経って尚人は渋々つぶやいた。
母親のミサ子の証言で尚人は参考人として任意で県警に連れてこられた。
尚人が鬼頭と一緒に車に乗り込むのをミサ子はまるで息子が逮捕されるかのように泣きながら見送った。
『犯人ねぇ…普通は怪我人…まあ彼女は即死らしいから君が発見した時には死んでいるけど、彼女の方を見に行かないか?』
『…』
『まあそれは一般論だからこの際関係無しとしよう。じゃあ君はどうしてそんな行動をとったのかだが…無意識かね?例え無意識だとしても何かが影響している筈だが』
鬼頭の質問に尚人は再び黙り込む。
脳裏にある光景が浮かび上がった。
今から3年前に尚人は三浦紗耶香という女の虜になった。
美しく妖艶で、それでいて少女のような微笑を持った不思議な女だった。
母親のミサ子の証言で尚人は参考人として任意で県警に連れてこられた。
尚人が鬼頭と一緒に車に乗り込むのをミサ子はまるで息子が逮捕されるかのように泣きながら見送った。
『犯人ねぇ…普通は怪我人…まあ彼女は即死らしいから君が発見した時には死んでいるけど、彼女の方を見に行かないか?』
『…』
『まあそれは一般論だからこの際関係無しとしよう。じゃあ君はどうしてそんな行動をとったのかだが…無意識かね?例え無意識だとしても何かが影響している筈だが』
鬼頭の質問に尚人は再び黙り込む。
脳裏にある光景が浮かび上がった。
今から3年前に尚人は三浦紗耶香という女の虜になった。
美しく妖艶で、それでいて少女のような微笑を持った不思議な女だった。