the second 〜永遠の恋人〜
それでも紗耶香に会える事だけが尚人の生き甲斐だった。
友人もやがて彼の元を去っていき誰も相手にしなくなっても尚人は紗耶香を追い求め続けた。
そして尚人も4年生になった。
卒業できる見込みは全くといって無かったし、就職活動もしていない。
紗耶香が和歌山に帰ってから3年近くが経つ訳だが相変わらず月に一回は和歌山に出掛けていた。
卒業出来ない事が確実になり就職もない事が分かった時、尚人は自分も和歌山に行く事を決意した。
きっとアルバイトぐらいはあるだろう。
食べていく分ぐらいは何とかなるだろうし、それに紗耶香と同じ空気を吸える。
彼女が和歌山でどんな仕事をしているのか、何処に住んでいるのかも尚人は全く知らなかった。
会うのは何時も街の中心地にある『サウスセンターホテル』だ。
此処のホテルだけは紗耶香が先にチェックインして出る時に精算してくれるので助かったが、田舎とはいえ値段の張りそうな高級ホテルである事は尚人にも分かった。
友人もやがて彼の元を去っていき誰も相手にしなくなっても尚人は紗耶香を追い求め続けた。
そして尚人も4年生になった。
卒業できる見込みは全くといって無かったし、就職活動もしていない。
紗耶香が和歌山に帰ってから3年近くが経つ訳だが相変わらず月に一回は和歌山に出掛けていた。
卒業出来ない事が確実になり就職もない事が分かった時、尚人は自分も和歌山に行く事を決意した。
きっとアルバイトぐらいはあるだろう。
食べていく分ぐらいは何とかなるだろうし、それに紗耶香と同じ空気を吸える。
彼女が和歌山でどんな仕事をしているのか、何処に住んでいるのかも尚人は全く知らなかった。
会うのは何時も街の中心地にある『サウスセンターホテル』だ。
此処のホテルだけは紗耶香が先にチェックインして出る時に精算してくれるので助かったが、田舎とはいえ値段の張りそうな高級ホテルである事は尚人にも分かった。