the second 〜永遠の恋人〜
見えない筈だがサングラスの奥に爬虫類じみた無機質な眼光を感じ取ったからだ。
それに男の態度も気に入らない。
紗耶香の店のシステムは法の目をすりぬける為、営業用のパンフやチラシの類は一切使用していない。
あるのは電話と指名だけである。そもそも電話番号自体がどうやって客に知れ渡っているのかさえ紗耶香には不思議だった。
だから客は店を信用して紗耶香達の容姿も知らずに一万円札を5枚出す。それでも紗耶香は今までただの一度も客に追い返された事がない。皆、紗耶香の姿を見ただけで相好を崩し、よだれを垂らせながらイソイソと部屋に迎え入れるのである。
(このおじさん、まさか私が気に入らないんじゃないでしょうね…冗談やめてよ、ここまでのタクシー代だって個人持ちなんだから)
それに男の態度も気に入らない。
紗耶香の店のシステムは法の目をすりぬける為、営業用のパンフやチラシの類は一切使用していない。
あるのは電話と指名だけである。そもそも電話番号自体がどうやって客に知れ渡っているのかさえ紗耶香には不思議だった。
だから客は店を信用して紗耶香達の容姿も知らずに一万円札を5枚出す。それでも紗耶香は今までただの一度も客に追い返された事がない。皆、紗耶香の姿を見ただけで相好を崩し、よだれを垂らせながらイソイソと部屋に迎え入れるのである。
(このおじさん、まさか私が気に入らないんじゃないでしょうね…冗談やめてよ、ここまでのタクシー代だって個人持ちなんだから)