the second 〜永遠の恋人〜
どういう経路で22階に行ったのかさえ覚えていない。
激しく息を切らして2213号室の前に立っていた事を思い出すと、階段を走って駆け上がったのかもしれなかった。
ドアには合鍵らしく見覚えのあるカードキーではなく、金色で何やら名前の書いてあるキーが差さったままだ。
横長のドアノブに手をかけた尚人は全身の毛穴が全て開いてしまうような震えを感じた。
ここを開けてはいけないと脳裏で誰かが叫んでいる。
開ければ自我が崩壊してしまうような恐怖心がジワジワと尚人に押し寄せてきた。
ノブを握りしめる右手が異常に震える。額には真冬だと言うのに大粒の汗が浮かんで滴り落ちた。
不意にドアが開き放たれた。
自分で開けたのかもしれないし、何か別の力が働いたのかもしれない。
しかしそんな事はどうでもよかった。
激しく息を切らして2213号室の前に立っていた事を思い出すと、階段を走って駆け上がったのかもしれなかった。
ドアには合鍵らしく見覚えのあるカードキーではなく、金色で何やら名前の書いてあるキーが差さったままだ。
横長のドアノブに手をかけた尚人は全身の毛穴が全て開いてしまうような震えを感じた。
ここを開けてはいけないと脳裏で誰かが叫んでいる。
開ければ自我が崩壊してしまうような恐怖心がジワジワと尚人に押し寄せてきた。
ノブを握りしめる右手が異常に震える。額には真冬だと言うのに大粒の汗が浮かんで滴り落ちた。
不意にドアが開き放たれた。
自分で開けたのかもしれないし、何か別の力が働いたのかもしれない。
しかしそんな事はどうでもよかった。