the second 〜永遠の恋人〜
目の前に寝ているのは紛れも無く紗耶香だった。

美しい裸体はそのままに眠っているかの優しい表情。

幾分青ざめている顔色が一層美しさを引き立たせている。

『紗耶香…来たよ。尚人だよ、あのさあ学校辞めたんだ…だから…だから…』

そこまで呟いた瞬間、尚人は押し寄せた警官達によって突き飛ばされた。

頭から血の海に飛び込む。

顔中を血に滴らせながら尚人は紗耶香を抱きしめた。

『おい!何やってるんだ!コイツを連れ出せ!』

誰かの怒声が聞こえるが、まるで別次元の世界のように尚人は紗耶香の冷たい唇を貪った。
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