the second 〜永遠の恋人〜
『康太は優しいから何も言わずに見守ってくれたのよね。康太って良い奴だよ。康太のお嫁さんになる人は幸せだ』

激しく胸が痛むのを康太は我慢した。

俺がお前を幸せにしてやる…と喉まで出そうになる。

『弓暢と…上手く行ってないのか?』

『別にそんなんじゃないのよ。今までどおり。でも今までどおりが何時まで続くの?』

『それは…』

未音の真剣な眼差しに思わず目をそらす。

『このままじゃ自分をどんどん擦り減らしている感じがする。だから学校も辞めて何処かに行きたい』

笑いながら言うが未音の目には涙が滲んでいた。

『本気か?』
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