the second 〜永遠の恋人〜
『わかんない。何処かに行くって言っても行くあて無いし…それにやっぱり弓暢先生が好き。どうしようもないけど忘れられない。先生の家族には悪いと思うよ。どれだけ責められても仕方ないし弁解しようもない』

『だったらやめとけよ不倫なんて、未音らしくないよ。弓暢は絶対に離婚なんてしないぞ…泣くのは未音だぞ』

康太の言葉が聞こえなかったのか未音は黙ったまま川面を見つめた。

 水量が少なく川底がここからでもはっきり見える。

行き交う車が珍しそうに二人を見つめた。

『寒くないか?』

『うん大丈夫…康太は…康太は彼女とか作らないよね。結構告白とかされてるんじゃないの?』

『そんな事ないよ』

『紗英は?でも紗英と樹君も結構イイ感じだし、康太あぶれちゃった』
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