the second 〜永遠の恋人〜
若い頃からずっと馬鹿にされ虐げられ、それでも必死で勉強し今の銀行に入った。

暴力団と親密に付き合い多額の金を回していた過去が脳裏にクローズアップされる。

『はうっ!…や、やめ』

気が付くと泰明は木下の首を渾身の力で絞めていた。

親指が喉仏に食い込み血が滲む。

あまりの出来事に回りで見守る行員達もどうしていいか分からずうろたえた。

『た、助けて…三沢』

年老いて体力の無い木下にはそこまで言うのが限界だった。

失禁して股間を濡らしながら紫に変色した舌を突き出す。

真っ赤に充血した目が飛び出しそうに膨らんだ。

それでも泰明は絞め続けた。

自分の何処にこんな力があったのだろうかと思うほど両腕にパワーがみなぎる。
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