the second 〜永遠の恋人〜
自分は話など無いと言おうとして未音は口を閉ざした。

何時はこういう局面になるのが分かっていた筈だ。

自分でまいた種は自分で処理しなければならない。

黙って鍵を開けた未音は慶子を中に招き入れた。

互いに無言で部屋に座る。

慶子の刺すような視線に耐え兼ねて未音は腰を浮かした。

『お茶でも入れます…』

『座って!』

『…』

その迫力に圧倒され中腰のまま固まる。

『いい部屋じゃない?御両親のすねかじり?それとも主人に出して貰ってるの?』

『…そんなのあなたには関係ないわ』

『大きなベッド…此処で主人に抱かれたのね。最近の若い子って誰とでも寝るんでしょ?羨ましいわぁ理性が無いって』
< 163 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop