the second 〜永遠の恋人〜
震えながら携帯電話を取り出した未音いったん康太の番号を呼び出してから、考え直して弓暢をコールした。

自分では、はっきりとした記憶は無いが、とにかく弓暢の妻を殺してしまったのだ。

弓暢に謝罪して警察に自首するのが筋であろう。

血に濡れた手で携帯を握り締めながら未音は以前にもこんな光景があったことを思い出した。

(1月にスキーに行った時も…どうして私ばっかり…)

弓暢が出るまでのコール音を祈るように待ちながら未音は自分の運命を呪った。
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