the second 〜永遠の恋人〜
『此処へ来る前に慶子の母親から電話があった。和歌山の実家に行ったが誰もいない。知らないか?って…こいつは友達も居ないから誰にも行き先は言って無い筈だ』
『だ、だから?』
『誰も慶子が新宮に来た事は知らない。和歌山の実家を出てから行方不明になった事にするんだ』
『でも…何処へ隠…すの?』
弓暢の提案に恐ろしくなりながら未音は尋ねた。
『お前、夏休みに宮崎紗英と海外旅行に行った時のカバンあるだろう?出してくれ』
カバンと聞いて未音は玄関に起きっぱなしにしてある巨大な旅行用トランクを思い出した。
『あ、あれに隠すの?』
『馬鹿、トランクに慶子を詰めて運ぶんだ。手伝え』
言葉に弾かれたように指定されたトランクを取りに行く。
これ一つで海外旅行全部まかなえる程の大きさなので空でも重い。
その薄紫のケースを開いた未音は弓暢と協力して慶子を詰めた。
『だ、だから?』
『誰も慶子が新宮に来た事は知らない。和歌山の実家を出てから行方不明になった事にするんだ』
『でも…何処へ隠…すの?』
弓暢の提案に恐ろしくなりながら未音は尋ねた。
『お前、夏休みに宮崎紗英と海外旅行に行った時のカバンあるだろう?出してくれ』
カバンと聞いて未音は玄関に起きっぱなしにしてある巨大な旅行用トランクを思い出した。
『あ、あれに隠すの?』
『馬鹿、トランクに慶子を詰めて運ぶんだ。手伝え』
言葉に弾かれたように指定されたトランクを取りに行く。
これ一つで海外旅行全部まかなえる程の大きさなので空でも重い。
その薄紫のケースを開いた未音は弓暢と協力して慶子を詰めた。