the second 〜永遠の恋人〜
いったん考え出すと未音は慶子を運んだトランクを一刻も早く捨てたくなった。
もう一瞬でも部屋の中に入れておくのは嫌である。
見た目は新品に近いトランクを誰かが発見して持ち帰り、中から血痕が見つかるというリスクもあったが、何よりも早く視界の外に持って行きたかった。
痛む体を引きずって玄関の鍵を探し、トランクに手をかける。
普段でも重いのに、今の体調で持ち上げるのは至難の技に思えた。
『…!』
掛け声と共に持とうとした未音は思わず目を見張った。
重いのである。
それも半端な重さではない。
ケースの上部に手をかけて思いっきり倒してみる。
それはドスンと大きな音を立てて玄関脇に倒れた。
もう一瞬でも部屋の中に入れておくのは嫌である。
見た目は新品に近いトランクを誰かが発見して持ち帰り、中から血痕が見つかるというリスクもあったが、何よりも早く視界の外に持って行きたかった。
痛む体を引きずって玄関の鍵を探し、トランクに手をかける。
普段でも重いのに、今の体調で持ち上げるのは至難の技に思えた。
『…!』
掛け声と共に持とうとした未音は思わず目を見張った。
重いのである。
それも半端な重さではない。
ケースの上部に手をかけて思いっきり倒してみる。
それはドスンと大きな音を立てて玄関脇に倒れた。