the second 〜永遠の恋人〜
未音は家電製品の類に弱い。
DVDの予約も出来ないし、電子レンジも上手く使えない。携帯だって講義中はマナーにしろと何度か注意したが戻し方が分からなくなったら困るからと、常に音を出していたのだ。
だから狭いワンルームの中で携帯が鳴れば、日中はともかく静まり返った深夜なら廊下にまで聞こえる筈だ。
『未音?』
今度は声に出してドアをノックする。
思い切ってノブを回すと、それは簡単に開いた。中から薄暗い明かりが見える。
しばらく躊躇したが意を決して康太は中に入った。
今までも何度か来た事はある。
ここで二人きりになった事だって数え切れない程あるが、いつも幼なじみの会話ばかり。いい雰囲気になった事など一度も無かった。
後ろ手にドアを閉め照明のスイッチを探す。
DVDの予約も出来ないし、電子レンジも上手く使えない。携帯だって講義中はマナーにしろと何度か注意したが戻し方が分からなくなったら困るからと、常に音を出していたのだ。
だから狭いワンルームの中で携帯が鳴れば、日中はともかく静まり返った深夜なら廊下にまで聞こえる筈だ。
『未音?』
今度は声に出してドアをノックする。
思い切ってノブを回すと、それは簡単に開いた。中から薄暗い明かりが見える。
しばらく躊躇したが意を決して康太は中に入った。
今までも何度か来た事はある。
ここで二人きりになった事だって数え切れない程あるが、いつも幼なじみの会話ばかり。いい雰囲気になった事など一度も無かった。
後ろ手にドアを閉め照明のスイッチを探す。