the second 〜永遠の恋人〜
『警察?…』
男が突き出した身分証明には確かにそう書いてある。それでも急には信じられず康太は警戒を解かなかった。
『警察がこんな時間に何の用だ?俺は急ぐんだ、どいてくれ!』
『ま、待て…私だって今、話をしようと思って来た訳じゃない。藍原未音さんの部屋を前もって確認しに来ただけだ。さっき長野から車で新宮市に着いたばっかりなんだ』
康太に蹴られた右手をさすりながら鬼頭と名乗った男は立ち上がった。
『君こそこんな時間に藍原さんの部屋で何してる?』
『それは…』
今度は康太が言葉に詰まる。
『場合によっちゃ不法侵入だぞ。身分証明か何か無いのか?』
渋々財布に入れてある学生証を出す。
それを見て男の目付きが変わった。
男が突き出した身分証明には確かにそう書いてある。それでも急には信じられず康太は警戒を解かなかった。
『警察がこんな時間に何の用だ?俺は急ぐんだ、どいてくれ!』
『ま、待て…私だって今、話をしようと思って来た訳じゃない。藍原未音さんの部屋を前もって確認しに来ただけだ。さっき長野から車で新宮市に着いたばっかりなんだ』
康太に蹴られた右手をさすりながら鬼頭と名乗った男は立ち上がった。
『君こそこんな時間に藍原さんの部屋で何してる?』
『それは…』
今度は康太が言葉に詰まる。
『場合によっちゃ不法侵入だぞ。身分証明か何か無いのか?』
渋々財布に入れてある学生証を出す。
それを見て男の目付きが変わった。