the second 〜永遠の恋人〜
『浜口康太…君は確か1月に起こった長野のペンション・セカンドで殺人事件に遭遇してるな』

『え?ええ…確かにそうですけど。それが何か』

早く未音を探さなければならないので康太は焦った。

『刑事さん、事情は後で説明します。何ならこの学生証預けますから一緒に未音を探して下さい。そうしなくちゃ未音が…』

『…藍原さんがどうかしたのか?』

『居ないんです。でも早く助けないと大変な事に…』

康太の訴えかけるような真剣な瞳に鬼頭は頷いた。

『とにかく外に出よう。此処で争ったら近所迷惑だ』

エレベーターを待つのももどかしく二人で走って階段を降りる。

『何か心当たりはあるのか?』

『それが…』

『藍原さんの命に危険があるのか?』

『はい…一刻を争うんです』
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