the second 〜永遠の恋人〜
エピローグ 〜永遠の恋人〜
色とりどりの薔薇の花束を花瓶に入れて形を整える。
ちょっと買い過ぎたのか上の方が膨らんでバランスが悪かった。
『ちょっと多いな』
どう見ても多すぎる。このままでは花瓶ごと倒れそうだ。
仕方なく康太は何本かを取り出し新聞紙にくるんだ。
今度は良い感じである。ピンクや真紅、紫の薔薇が美しい。
花に興味の無い康太でも心から美しいと思った。高い金を出した甲斐もあったというものだ。
『良い天気だよ。窓開けるね』
そう言って目の高さにある小さな窓を開けた。
空との境界にある鉄格子が現実を哀しく語っている。
『散歩しようか未音』
『うん!』
康太の言葉に未音は弾けるような笑顔を見せた。
ちょっと買い過ぎたのか上の方が膨らんでバランスが悪かった。
『ちょっと多いな』
どう見ても多すぎる。このままでは花瓶ごと倒れそうだ。
仕方なく康太は何本かを取り出し新聞紙にくるんだ。
今度は良い感じである。ピンクや真紅、紫の薔薇が美しい。
花に興味の無い康太でも心から美しいと思った。高い金を出した甲斐もあったというものだ。
『良い天気だよ。窓開けるね』
そう言って目の高さにある小さな窓を開けた。
空との境界にある鉄格子が現実を哀しく語っている。
『散歩しようか未音』
『うん!』
康太の言葉に未音は弾けるような笑顔を見せた。