the second 〜永遠の恋人〜
『もう誰も未音をイジメないからさ、安心しろよ』

『うん?安心?』

『ああ、未音は良い子だよ。だから毎日遊んでやる』

『ホント?約束だよ』

ベンチの前で車椅子を止め未音を抱きかかえる。

未音は康太に抱っこされるのが大好きだったが、流石に長時間はきつかった。

ゆっくりとベンチに未音を座らせて隣に自分も座る。

『お昼ご飯ちゃんと食べたか?』

『ううん、エビが嫌いなの。未音はエビが嫌いって言ったのに』

『そっか、クッキー持ってきたからさ、後で一緒に食べようぜ』

とたんに未音の目がパッと輝く。

『クッキークッキー』

そんな未音を見て康太は優しく微笑んだ。

『康太明日も来る?』

『もちろん来るよ』
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