the second 〜永遠の恋人〜
仕方なく端の丸椅子に腰掛けた未音は弓暢の仕事が終わるまで待つ事にする。
真剣な表情でパソコンに向かう弓暢の横顔を見ながら来週のスキー合宿に思いを馳せた。
康太、紗英、樹の中では自他共に1番上手いと思うが弓暢にはかなわない。
正直な所、弓暢と関係を持った時はスキー部の顧問ということや、康太達の手前罪悪感の方が大きかった。
しかし初めての合宿で見た弓暢の姿に未音は参ってしまったのだ。
殆ど普段着のようなウエアで急斜面を軽快に滑り下りる弓暢の姿には康太達には無い大人の匂いがした。
紗英と共に昔から異性にはよくモテた方なので、これまで男性経験が無いわけじゃない。
どちらかと言うと相手の方が夢中になって面倒になったりするタイプだったのだが、妻子持ちとの不倫の味は未音を狂わせるに十分だった。
親友で何でも話せる紗英にさえ弓暢との事は言い出せずにいる。
ましてや幼なじみの康太が知る由もない。知れば何と言うだろうか…今までのように接してくれないかもしれないし、スキー部だってどうなるか。
真剣な表情でパソコンに向かう弓暢の横顔を見ながら来週のスキー合宿に思いを馳せた。
康太、紗英、樹の中では自他共に1番上手いと思うが弓暢にはかなわない。
正直な所、弓暢と関係を持った時はスキー部の顧問ということや、康太達の手前罪悪感の方が大きかった。
しかし初めての合宿で見た弓暢の姿に未音は参ってしまったのだ。
殆ど普段着のようなウエアで急斜面を軽快に滑り下りる弓暢の姿には康太達には無い大人の匂いがした。
紗英と共に昔から異性にはよくモテた方なので、これまで男性経験が無いわけじゃない。
どちらかと言うと相手の方が夢中になって面倒になったりするタイプだったのだが、妻子持ちとの不倫の味は未音を狂わせるに十分だった。
親友で何でも話せる紗英にさえ弓暢との事は言い出せずにいる。
ましてや幼なじみの康太が知る由もない。知れば何と言うだろうか…今までのように接してくれないかもしれないし、スキー部だってどうなるか。