the second 〜永遠の恋人〜

おかげで次の日から４０度近い熱を出して寝込んでしまった。

帰ってきた雄一郎がかいがいしく看病してくれるが、まともに顔を見れない。

そして、あれ以来生理がこない。

今度の旅行に行く直前、意を決した江里子は電車を乗り継いで他県の産婦人科を訪れた。

結果は江里子の恐れていた通りになってしまった。

いったい誰の子供なのか？

江里子は妊娠した事実を雄一郎に言い出す事も、又、黙って中絶する事も出来ずに、ここまで来てしまった。

元々子供は嫌いではない。

江里子の妹はハタチで出産した。

その甥の面倒はよく見てきたし、いつか自分も二人ぐらい子供が欲しいと思った。

しかし今回の事となれば話は別である。