the second 〜永遠の恋人〜
十分な仕送りはしているつもりだったが、いつ電話しても留守でたまに繋がった時に問いただせばバイトをしてるとの事…
ミサ子にとって、まだまだ幼い守ってあげなければいけない存在である筈の尚人は、いつの間にか手の届かない場所に行ってしまった。
それが昨夜急に帰ってきたのだ。
昨夜も予約客で一杯になり、一人この部屋でくつろいでいたミサ子はドアをノックする音に眉をひそめた。
時間は夜の12時。野外は氷点下になる極寒の世界。
こんな時間にフリーの客が来る筈もない。
恐る恐るドアを半開きにしたミサ子は野外の強烈な冷気と共に尚人が滑り込む様に入って来たのを見て腰を抜かしそうになった。
黙ってドアを閉めた尚人は両手で上着の雪を払い落とし無言のままロビーに上がる。
慌ててミサ子も後につく。
一言も口をきかない尚人を横目でチラチラと見ながら夕食の残りのシチューを暖めたミサ子は、そっと皿を尚人の前に差し出した。
ミサ子にとって、まだまだ幼い守ってあげなければいけない存在である筈の尚人は、いつの間にか手の届かない場所に行ってしまった。
それが昨夜急に帰ってきたのだ。
昨夜も予約客で一杯になり、一人この部屋でくつろいでいたミサ子はドアをノックする音に眉をひそめた。
時間は夜の12時。野外は氷点下になる極寒の世界。
こんな時間にフリーの客が来る筈もない。
恐る恐るドアを半開きにしたミサ子は野外の強烈な冷気と共に尚人が滑り込む様に入って来たのを見て腰を抜かしそうになった。
黙ってドアを閉めた尚人は両手で上着の雪を払い落とし無言のままロビーに上がる。
慌ててミサ子も後につく。
一言も口をきかない尚人を横目でチラチラと見ながら夕食の残りのシチューを暖めたミサ子は、そっと皿を尚人の前に差し出した。