the second 〜永遠の恋人〜
『そうですか…話を事件に戻しますが、陣内多恵さんが殺されたのは深夜1時、そして大牟田教授が亡くなったのは同じ日の深夜12時半。これは病院で確認済みです。担当の看護師は医師が教授の臨終を確認して程なくあなたに連絡を入れているんです』
『…』
確かにあの日あの病院から、かつての男、大牟田が亡くなったとの連絡は受けた。しかしそれが何を意味するのか、そしてこの中年刑事が何を言いたいのかが理解出来ず、ミサ子は黙りこんだ。
ひとたび声を出せば鬼頭にたちまち言葉尻を捉えられて、ねじふせられるような気がして怖かったのである。
『看護師に渡されていたメモはこれです…コピーですがね。この1番上にあるでしょ?ペンション『セカンド』北詰ミサ子って。この番号に電話してみますよ』
『…』
確かにあの日あの病院から、かつての男、大牟田が亡くなったとの連絡は受けた。しかしそれが何を意味するのか、そしてこの中年刑事が何を言いたいのかが理解出来ず、ミサ子は黙りこんだ。
ひとたび声を出せば鬼頭にたちまち言葉尻を捉えられて、ねじふせられるような気がして怖かったのである。
『看護師に渡されていたメモはこれです…コピーですがね。この1番上にあるでしょ?ペンション『セカンド』北詰ミサ子って。この番号に電話してみますよ』